
薬を飲まずに不調を治すことができた
自律神経の施術を受けられた方からご感想をいただきました。
(現在、つらい症状でお悩みの方にどのようなメッセージを送りますか?)
私自身、もっと早く通院できれば、ここ数年の過ごし方がだいぶ違っただろうな、と思うので悩んでいる方は少しでも早く通院してもらいたいです。
まずは長年の体調の波が安定し、だいぶ元気になってきたこと、僕もとても嬉しく感じます。
長年不調を抱えておられると、なかなか出口が見えないこと、そして何をすれば改善するのか、など多くの疑問や不安を抱えておられたと思います。
この方も2013年ごろから不調が続いていたようでした。当初はめまい・胸の圧迫感・歯茎の違和感から始まり、徐々に血の気が引く、身体の揺れ感(浮動感)、胸や左背中の痛み、下痢、のどが詰まるなど、症状が悪化していったとのことです。
その間も病院へ通院しておられましたが、薬をやめるとすぐに体調を崩すため、今回、根本的に治したいとのことで、ご遠方よりご来院いただきました。
2021年7月末に治療をスタートし、自律神経の治療で心身の緊張を緩めながら、栄養療法・認知行動療法(※1)を実施しました。当初は外出も気を遣う状態でしたが、徐々に症状の波が小さくなってきたことで暴露療法(※2)も加え小さなハードルを1つずつクリアされ、春には短時間のお仕事も再開されるほど回復されました。
(※1)認知行動療法・・・物事のとらえ方(認知)や行動に働きかけて、ストレスを軽減する心理療法のこと
(※2)暴露療法・・・不安や苦痛を克服するため、患者が恐怖を抱いている物や状況に対して、危険を伴うことなく直面させながら克服していく方法
当初3か月(7月末~10月)は1~2週間に1回というペースで治療。安定してきたため4か月目以降(11月~)は3~4週間に1回ペースで、お仕事スタート後も大きく体調を崩さずいけており「もう少し仕事の時間・回数を伸ばしたい」とのことでメンテナンスで経過を観察しています。
症状の卒業まであと少しですよ。焦らず1歩ずつ淡々といきましょうね。

私のブログを何本か読まれた方は
「4.薬以外にも道具を持つこと」からご覧ください
こんな症状を感じたら要注意。自律神経が原因で出る症状
自律神経の不調でお悩みの方に共通して出てくる症状をまとめてみました。
3つ以上に当てはまると注意が必要です。

- 慢性的に首・肩・背中のコリや痛みがある
- めまい、フワフワする
- 寝つきが悪い
- 途中で目が覚める(それから寝づらい)
- 倦怠感、やる気が起きない
- 朝起きれない
- 立ちくらみ
- 力が抜けない・緊張しやすい
- 音をうるさく感じる
- 視線が気になる
- 上半身(特に顔や頭)の汗が多い
- 生理不順
- 頭痛・頭重感をよく感じる
- 吐き気
- 息が吸いづらい・呼吸が浅い
- 動悸
- のどや胸の圧迫感
- 高血圧や低血圧
- 耳鳴り・耳が詰まる
- 不安に感じることが増えている
- 気分が落ち込む・うつうつとする
- ふと涙がでることがある
- 理由もなく焦りを感じる
いかがでしたか?意外にあてはまるものもあると思います。
一見、別々の症状に思いますが、これらの症状が意味するところは『自律神経系のバランスが崩れている』ということです。

私も数年前に自律神経のバランスを崩した際には半分くらい当てはまっていました。まさにカラダとココロの緊急事態です。
自律神経のバランスが崩れる理由
症状改善のためには、自律神経のバランスを崩す原因を考えていく必要があります。
・精神的ストレス
人間関係やプレッシャーの悩み。人生・健康・介護・育児・生活・お金などの悩み・不安。悩みや不安が持続する場合は自律神経に大きな負担になります。
また、緊張しやすい人、頑張り屋さん、生真面目、責任感が強い、神経質な方も無意識にストレスを溜めやすくなります。
・肉体的ストレス
過労、事故、怪我、さらには音、光、温度など。気象病もその一つで雨や寒さや冷えも自律神経の負担となります。
・生活習慣
運動不足はもちろん、睡眠の量(寝不足)や睡眠の質(布団に入る時間、寝具)、また栄養不足が続くことで自律神経の負担となります。

精神的・肉体的なストレスが自律神経に影響することはイメージしやすいですが、意外に栄養不足は盲点となっています。
以上のことは自律神経の治療をするうえで大切なことですが、TVやネットの情報やもうすでに知っていることもあったと思います。でも・・・
- 「分かっているけど出来ない」
- 「理解はできるけどそれを変える気力がない」
- 「情報がありすぎて、何が正しいか分からなくなっている」
体に余裕が無いと、頭や感情の余裕もなくなり、今の状況から抜け出せなく感じることもあります。
そう感じていても大丈夫です。以下を読み進めてください。
自律神経を崩さないために日常で気をつけること

私も数年前に自律神経を崩したこともあり、自律神経の施術が得意になりました。私自身も気をつけていることをご紹介いたします。
肉体面のリフレッシュ
健全な精神は、健全な肉体に宿ります。まずは軽い運動や散歩、深呼吸をすることが良いですが、受診される方にはその元気さえない方もおられます。そんな場合はまず整体を受けに来てください。体が楽になると自然と気持ちも楽になります。私自身もロルフィングという整体で心身ともに助けられました。
精神面のリフレッシュ
肉体が楽になってくると、自然と気持ちも動き始め、心に溜まっていた感情が流れていきます。私はこのことを心の断捨離と言っています。気が付かないうちに執着していたこと、意固地になっていたことが整理でき、手放せるようになります。私自身も無理をしていたことを整理し手放せました。
感情が動くことが大切ですので、整体に限らず、ヘッドスパで癒される、キレイな景色を見て気分を変える、ゆっくりボーっとするでも、ご自身が楽に感じることなら良いです。
生活を整える
睡眠と栄養をしっかりとることは非常に大切です。自律神経に影響する脳や神経、神経伝達物質、ホルモンも含めて身体は食べたもので作られていることを考えると絶対に外せません。

症状改善のためには正しい知識もひとつの武器になります。自律神経の治療を受けていただきながらのカウンセリングタイムも好評です。
薬以外にも道具(選択肢)をもつこと

今回の方とも、治療中に心身に関するいろいろなお話をしました。まずは症状や対策を理解することで不安が安心に変わり、自律神経の緊張状態が和らぎます。
患者さんとのお話の中でよくあるのが薬を飲むことへの抵抗感です。
私は必要に応じて薬を上手に使うべきだと思っています。しんどければ上手に頼り、気持ちや体を少しでも楽にしながら進む方が良いと思います。
しかし選択肢が薬しかなければ、どうしても薬に頼らざるを得ない状況になり、それが「薬に依存するのでは?」と不安になるのも分かります。
私の考えでは、「症状を乗り越えるための道具はたくさんあった方がよいので、薬以外の選択肢も持てるといいですね」とお伝えしています。例えば…
- 当院の自律神経整体
- 呼吸法
深い呼吸をすることで自律神経は整う。まずは呼吸をしやすくすることからスタート - 栄養についての知識と実践
自然治癒力をフルに働かせるには栄養は必須 - 病気への正しい認識
症状が出る理由を知ることで怖さが減り自律神経が整う - セルフケア・軽い運動
自分でもコントロールできるようになることが本当に大切なこと
これらを上手に組み合わせ、薬に頼りすぎることなく、1歩ずつ前に進むのがよいと思います。

ご感想
以下がいただきましたご感想です。ありがとうございました。
来院される前、どのような症状でお悩みでしたか?
- 自律神経失調症で、気持ち悪さ、倦怠感、パニック発作などいろいろな症状が次々と出ていました。
- 動き過ぎるとすぐに不調が出るので家の中でもやりたいことが思うようにできず、不安から発作が起こりそうにもなるので、外出も今までのように自由にできなかった。
- 外出しても常に不安はあるので、日常生活が思うように送れず困っていました。
治療を受けて変化したことはどんなことがありますか?
- 通院する前と比べると、とても良くなり、心療内科の薬を飲んでいなくても、ものすごく体調が悪くなることもなく過ごせるようになりました。まだ無理をしないように気を付けつつですが、「思うように動けない」と思うことが無くなってきています。
- 不安を感じることもとても少なくなり、外出する際も発作の心配をすることなく普通に出かけられています。
当院と他の医療機関とはどんな点で違いますか?
- 薬を飲まずに不調を治すことができるのが、とても良かったです。
- また自分では分からない身体の状態を診てもらえるので、良くなってきていることを教えてもらえると、不安が減り、大丈夫と思えることが増えていきました。
- 症状や質問にも1つ1つ丁寧に説明して下さるので、納得もできて、通院するたびに安心できるのも良かったです。
もし今まだ当院の治療を受けていなかったとしたら、今どんな状況だったでしょう?
- 一度飲むのを止めた心療内科の薬を結局また飲み始めていたと思います。内服しても度々不調が出たり、不安が無くならず今のように楽な気持ちで出かけることは出来ていなかったと思います。
現在、当院の治療を受けるか考え中の方にどのようなメッセージを送りますか?
- 私自身、もっと早く通院できれば、ここ数年の過ごし方がだいぶ違っただろうな、と思うので少しでも早く通院してもらいたいです。
この方が受けられた施術はこちら