小児科では様子を見ましょうと言われ…
自律神経の施術をうけられた患者さま(小学6年生)のお母さまからご感想をいただきました。
小学5年生の11月ごろから調子が悪くなり、不登校ぎみになったようでした。
小児科で血液検査の結果「起立性調節障害」と診断され、安定剤を処方され飲んだ結果、血圧上昇し不調がひどくなったようでした。その後当院を受診(2022年1月)。その際の症状は
- 朝起きれず学校に行けない
もともと朝強い方ではなかったが、起こされても起きれなくなった。 - 立ちくらみ
立ったり座ったりするとフラフラする。 - 顔色が悪い
顔や唇の血色が悪い
治療開始(1月中旬)して血色や立ちくらみが少しずつ改善。しかし朝はまだ起きれず、学校もリモート授業を遅れて参加。その間も自律神経の施術、呼吸法、栄養療法などを継続していただきました。治療開始から1か月半(3月初旬)に昼以降で学校に行けるようになり、修了式(3月末)には3限目から行けるように。この頃には触診をしていても自律神経の反応ポイント(特に首や頭、背中、胸部)が良くなってきていたので、この調子でいくといいなと思っていました。
春休みも淡々と施術+栄養療法を続け、始業式からは1限目から通常通り行けるようになりました。4月・5月で3週間に一度のペースで経過を見ていましたが、まったく問題なくなったので卒業となりました。
こちらに通うようになり、私(母)が改めて食の大切さや基本の生活について考えさせられました。それが1番良かったです。
と、お母さまのご感想にもありましたが、健康は生活のなかにあります。それは「食事・睡眠・運動」を整えること。それを意識し実践していくことで治療(病院の薬・整体)効果が発揮されやすくなります。
逆にいえば食事・睡眠・運動が整っていなければ、どんな治療をしても効果・持続性は発揮しきれません。何事も基本が大切です。
食事(栄養)は知識を付ければ、必要なものが分かるのであとは実践するだけです。運動も多少意識してできるようにやればOKです。睡眠は寝たくても寝られない場合もあるので、そこは自律神経の治療でフォローできます。
治療は「やってもらう」イメージが強いですが、実際は患者さんも適切な知識を身につけ、実践していただくことが非常に大切です。そうでなければ依存状態になってしまいますからね。
今回のお母さまにもお食事(栄養面)や睡眠の質を上げるためにセルフケアをお伝えし実践していただきました。とても頑張られました。そして娘さんが元気になるにしたがって、お母さまのお顔も明るく元気になられました。
私も2人の子を持つ親として、その辛さ・心配を理解できます。お母さまも元気になられて本当に良かったです。
また何かありましたらお気軽にLINEくださいね。
起立性調節障害のなかではとんとん拍子に改善しました。経過観察を含めトータル4か月、12回ほど。楽しく元気に学校生活が送れるようになり本当に良かったです。
私のブログを何本かご覧になって頂いた方は
「4.いろいろな道具(選択肢)をもつこと」からご覧ください。
不登校ぎみになるのは自律神経の崩れが大きく影響
小学~中学生や高校生が朝起きれず不登校ぎみになる症状といえば、起立性調節障害の可能性があります。
起立性調節障害とは、自律神経失調症の一種、ODと略される事もある。
生活リズムが乱れている様に見えるが、自律神経失調症状のひとつと考えられている。怠慢なのではなく、「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する」身体の病気である。適切な治療や支援などによって回復する。(ウィキペディアより引用)
もうご存知の方もおられるかもしれませんが、自律神経系の不調の場合は検査をしても明らかな異常を認めません。また起立性調節障害の検査をしてもらえないこともあるようで、我が子の不調は何が原因か分からずお困りの親御さんも多いようです。
小中学生・高校生の不調は起立性調節障害と診断されればもちろん、診断がなくても自律神経を整えることで少しずつ体調が改善されていく可能性がありますので、お気軽にご相談ください。
起立性調節障害について詳しく書いたブログはこちら
起立性調節障害の原因と治療法をご紹介 ≫
自律神経のバランスが崩れる理由
症状改善のためには、自律神経のバランスを崩す原因を考えていく必要があります。
・精神的ストレス
人間関係やプレッシャーの悩み。人生・健康・介護・生活・経済などの悩み・不安。悩みや不安が持続する場合は自律神経に大きな負担になります。
また緊張しやすい人、頑張り屋さん、生真面目、責任感が強い、神経質な方も無意識にストレスを溜めやすくなります。
学生の場合は上記の他に、環境の変化(受験・入学・転校・新学期など)も大きく影響します。
・肉体的ストレス
過労、事故、怪我、さらには音、光、温度など。気象病もその一つで雨や寒さや冷えも自律神経の負担となります。
・不規則な生活リズム
寝不足や栄養不足が続くことで自律神経の負担となります。
精神的・肉体的なストレスが自律神経に影響することはイメージしやすいですが、意外に栄養不足は盲点となっています。
自律神経を崩さないために日常で気をつけること
私が数年前に自律神経を崩したこともあり、自律神経の施術が得意になりました。私自身も気をつけていることをご紹介いたします。
肉体面のリフレッシュ
健全な精神は、健全な肉体に宿ります。まずは軽い運動や散歩、深呼吸をすることが良いですが、受診される方にはその元気さえない方もおられます。そんな場合はまず整体を受けに来てください。体が楽になると自然と気持ちも楽になります。私自身もロルフィングという整体で心身ともに助けられました。
精神面のリフレッシュ
肉体が楽になってくると、自然と気持ちも動き始め、心に溜まっていた感情が流れていきます。私はこのことを心の断捨離と言っています。気が付かないうちに執着していたこと、意固地になっていたことが整理でき、手放せるようになります。私自身も無理をしていたことを整理し手放せました。
感情が動くことが大切ですので、整体に限らず、カラオケに行く、キレイな景色を見に行く、ゆっくりボーっとするでも、ご自身が楽に感じることなら良いです。
生活を整える
睡眠と栄養をしっかりとることは非常に大切です。自律神経に影響する脳や神経、神経伝達物質、ホルモンも含めて身体は食べたもので作られていることを考えると絶対に外せません。
とはいえ、子どもたちの不調を治療していると、上記の一般的な対処法では改善していかないことも多々あります。でも大丈夫です。以下を読み進めてください。
いろいろな道具(選択肢)をもつこと
いろいろな選択肢を持つことは症状改善の上で非常に重要です。
例えば不調になればまず病院を選択すると思いますが、そこで原因が分からなければ「どうしよう…困った…」となりがちです。選択肢が少ないために困ったわけですが、世の中には他にも選択肢はあります。
私の考えでは、「症状を乗り越えるための道具はたくさんあった方がよいので、いろいろな選択肢を持てるといいですね」とお伝えしています。当院で言えば…
- 自律神経を整える整体
問診と触診から得た情報を元に、その方に必要なポイントに対して、自律神経とゆがみを整えています。 - 自律神経を整える呼吸法
自律神経を整えるには深呼吸が大切ですが、不調の時にはそれができません。まずは普通の呼吸をしやすくすることからスタートさせます。 - 栄養についての知識
身体を作っているのは食べた物です。自然治癒力をフルに働かせるには栄養は必須。当たり前のことですが意外に盲点です。 - 病気への正しい認識
誰もが不調は嫌なものですが症状が出る理由を考えたことはありますか?その理由を知ることで不安が安心に変わり自律神経が整います。 - セルフケア
本当に大切なことは治療に通うことではなく、自分でもコントロールできるようになること。これをお伝えしています。
ご感想
お母さまからいただいたご感想です。ありがとうございました。
来院される前、どのような症状でお悩みでしたか?
- 朝、起きれない。
- 学校に行けなくなった。
治療を受けて変化したことはどんなことがありますか?
- 朝、普通に起きれるようになり、以前と同様に登校できるようになった。
- 元気になったことで気持ちの面でも、先のことが考えられるようなった。
当院と他の医療機関とはどんな点で違いますか?
- 小児科(大病院)では様子を見ましょう、特に薬やアドバイスされることもなかったです。
- こちらに通うようになり、私(母)が改めて食の大切さや基本の生活について考えさせられました。それが一番良かったです。
もし今まだ当院の治療を受けていなかったとしたら、今どんな状況だったでしょう?
- 朝まだ起きれていないかもしれません。先のことが考えられない状況だったかも。
現在、当院の治療を受けるか考え中の方にどのようなメッセージを送りますか?
- 私も主人に勧められて初めは様子を見ながらでしたが、先生のアドバイスを聞いていくと、体調も気持ち的にも楽になっていきました。とても話もしやすく、アドバイスもわかりやすいのでオススメします。