それは、まさかの”呼吸”なんです。
灯台下暗しとはこのことですね。
その不調は呼吸が原因かも。
東京での二日間のセミナーが終わり、今週もはじまりました。
今回のセミナーのテーマは「呼吸と構造のニュートラリティー」。
当院でも昨年から取り入れている呼吸。
呼吸って、誰に教えてもらうわけでもなく、自然とやっているもの。
だからこそ人それぞれの呼吸をしていて、それが元で不調が起こり、生活でもパフォーマンスが落ちていることも多いんです。
たとえばこんな症状。
- 肩こり、腰痛、頭痛などの痛み系
- 首がこる、ドライアイ、眼精疲労
- 緊張しやすい、疲れやすい、元気がでない
- 睡眠障害(寝つきが悪い、寝ても目が覚める、悪夢を見る)
- めまい、メニエール病、耳鳴り、難聴、耳詰まり
- 動悸、吐き気、不安症、パニック、うつ
- 胃腸障害(胃が悪い、ガスが溜まる、便秘・軟便)
- 姿勢が悪い、猫背、歩きづらい、すぐ疲れる
他にも沢山ありますが、ひとまず。
これを見て、呼吸が関係してると信じられないものもあるかもしれません。しかし生きていたら感じる不調のほとんどに関与しているのです。
当院でも呼吸法の指導を受けられた方もおられると思いますが、実際にお困りの症状が楽になったと感じられた方も多かったはず。
よく考えてみれば、食べなくても数週間は死にませんが、呼吸は10分しなければ死んでしまいますよね。長くみて30分あれば確実に天国行きです。
食事(栄養)のことは気をつけている方も多いと思いますが、それ以上に大事なのが呼吸ということになります。
魚の釣り方を教える
さらに呼吸は一日に20000~25000回もやっているんです。その呼吸が毎日少しずつエラー(異常な呼吸)を引き起こしていたらどうなるでしょうか?
数週間、数ヶ月、数年と積み重なれば、それは心身に異常が起こることも容易に想像できます。
その呼吸の重要性に1年前に気づかされ、当院でも呼吸のエクササイズを導入しました。
いくら施術で良くなっても、普段の呼吸がハチャメチャなら、また悪いほうに引き戻されてしまうからです。
こんなことわざがあります。
飢えた者を救うには、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ。
まさにこれです。
治療に行ったら良くなる、でも行かないとすぐ戻る。これは魚を与えただけで、本当の意味で良くなったわけではないですよね。
では魚の釣り方を教える、とは?
それは・・・患者さん自身で自分の体をコントロールできるようになってもらうこと。だと思います。
これを患者さんも望んでおられると思います。
そんな思いでいろんなセルフケア法をお伝えしていますが、その中心にあるのが呼吸法です。
今回、昨年に受けた呼吸セミナーの復習のつもりで受講しましたが、臨床で疑問に感じていたことも解決し、さらにパワーアップしたセルフケア呼吸法をお伝えできると確信しています。
自由で柔軟性のある生き方を。
あと!最後にとっても大事なお話を。
ニュートラリティーを辞書で調べると「中立的な、中間の」という意味ですが、今回のセミナーでは「どちらにも行ける状態」と仰っていました。
これってとっても大事なこと。
どうしても
- 正しいのはどっちだろう?
- いつも〇〇でなければいけない。
〇〇=いい妻、いい夫、いい上司、いい部下、いい人など - こっちは良くて、こっちはダメ。
など、自分で決め込んで、動きづらくなっていることってありませんか?
僕はありましたし、今でもあります。
でもその時はとっても不自由でしたし、しんどかった。
でも誰が決めたんでしょうか?自分ですよね。自分の中の固定概念が自分を苦しめているわけです。
それにより心身に不調が起きていることが多々あります。こんな時は呼吸も浅く、息苦しく(生き苦しく)なります。
これがもし・・・
- 見かたはひとそれぞれ、どっちもOK!
- そんな考え方もあるんだー!
- そんな自分もまあいいよね。
- 時と場合によって変わるものだ
など柔軟な流動的な考え方だったら楽そうですよね。
その時々によって自由に行き来ができて、あっちもOK。こっちもOK。これがニュートラリティー。素敵です。
ここ1年でそれに気づき(気づかせてもらった)、そんな窮屈な考えを少し手放してみた時から、カラダもココロも少しずつ楽になっていきました。
もちろん、今でもやりがちですが、ずいぶん生きやすくなりました。
その時はしんどかったですが、患者さんの気持ちにも寄り添えるようになったので、今となってはいい思い出になっています。
などなど、自分が経験したこんなことも治療中にお話しています。
今、いろいろな症状でお困りの方、どこに行ってもうまく改善しない方、自分の体を自分でもコントロールできるようになりたい方、そんな方はぜひ私にご相談ください。お気軽に。