体が出すサイン”注意報→警報→特別警報”を見逃さないで

今回は”冷えの注意報”でした。

身をもって感じたのでお知らせします。

その症状、実は”冷え”から始まっているかも。

ゴールデンウイーク以降、京都は35度台、北海道は39.5度という日もありましたね。もう梅雨を通り越して夏になってしまうのでは、そんな暑さでした。

と思いきや、最近は結構涼しい日も多いですね。

ちょうどここ2週間余り、複数の患者さんで続いた不調があったのでブログにしてみました。

この方々に共通する不調の起因は「冷え」が主でした。

冬でもないのに冷えている?そんなはずはない!と感じられるのも無理はありませんが、実際、その方々の足首・手首を触診すると皆さん冷えていました。うっすらと。

足首・手首を触って、うっすら冷えてる方は要注意です。

どんな症状だったの?

その方々の症状とは・・・

  • 足・腰がだるく(痛く)なった
  • 頭痛が再発した
  • 睡眠障害が少々・・・

などでした。調子が結構安定していた方が続けて変調をきたしていたので、原因と考えられることは何だろうと、気になっていたんですね。

そんな折・・・

僕も足がだるくなっていました。僕ももともと敏感で変調を感じやすいほう。

”足が少しだるい”くらいとあまり気にも留めませんでしたが、実はこれも体が出してくれているサイン。

患者さんには「身体が出すサインをきちんと感じられるようになるといいですね」と言いながら・・・

でも足のだるさが数日続いたので、ふと足首を触ってみると「冷えている」ではありませんか!

GW以降一時的に暑くなっていたので、油断していましたね。

僕の冷えの原因は、くるぶしより短い靴下、でしたが、患者さんに尋ねても

  • ハーフパンツ7分丈のズボンに変えた
  • お風呂浸からなくなった
  • 扇風機をつけて寝ている
  • エアコンを入れるようになった
  • 冷たい水分を取るようになった
  • 風呂上がりに薄着でいた

などのどれかが共通していました。

要は”無意識に冷えている”わけです。

この”無意識に”がやっかい。

冬のように明らかに寒い”、”エアコンで明らかに冷えてる”なら気がつきますが、この地味な冷えはなかなか気がつきません。

この”うっすら冷え”は、あなたにはストレスと感じなくても体からすればストレスです。

本当はありがたい「痛み・症状」

今回なら「冷え」ですが、身体がストレスと感知することで、”注意報”を出し始めます。

「○○さん、少し冷えてきています。身体にとっては良くないので気を付けてくださいね。」って。

冷えの”注意報”の具体例は・・・

  • 足がだるい
  • 寒気がする
  • 足がつる
  • 唇や顔、手の血色が悪くなる

などで身体の持ち主であるあなたに”注意報”で知らせてくれます。

そこで気付き、適切な対処をしてくれたら、その注意報が解除されます。

しかし、これレベルなら身体への影響も少ないため、気がつかない方も多いと思います。

そうなると身体は

「こりゃ気付いてないな・・・もう一段階警戒レベルを引き上げましょう」と”警報”を出し始めます。

”警報”の具体例は・・・

  • あ~肩こったな
  • 腰もだるいな
  • なんだか体が重だるい、痛い
  • フワフワするような気がする
  • 寝つきが悪くなったり、途中で目覚めたり。

など、体幹部の痛みや分かりやすい症状で教えてくれます。

しかし、忙しかったり、少し休めば収まったりするので、ここでも適切な対処が取られないこともしばしば。

そうなると身体は、

「こりゃホンマ気付いてないな・・・もうアカン、ご主人に体の危機を知らせないと!」と”特別警報”を出し始めます。

”特別警報”の具体例は・・・

  • 首も肩が凝って仕方がない、頭痛まで。あちこち痛い。
  • 腰からお尻まで痛いし、日常生活にも困る
  • めまいや不眠、など明らかな不調。
  • 心身ともに不調が続く(高頻度)

など明らかな不調で教えてくれます。

ここに気づけると不調は必ず減る!

痛みや不調は決して嬉しいことではありませんが、身体の持ち主(あなた)に体の危機を教えてくれる有難いサイン、と思えば決して悪いことばかりではありません。

それに適切な対処をしてこなかった、もしくは仕方が分からなかった、結果として起きている訳です。

こんな時に活躍するのが薬です。とても便利ですよね。僕もときたま使用します。

しかし何かあったら安易に薬をのむのは少し考えもの。

薬は治すものではなく、症状を抑えるもの。要は身体の痛みや症状と一緒に、身体のサインまで抑え込んでしまうものです。

身体からすれば、ご主人(あなた)のために信号を出したのに、抑え込まれたら「えっ!?」ってなります。

だから何度も必死で症状を出して教えてくれます。

この身体のサイン(声)にきちんと耳を傾けなければ、何度も再発を繰り返してしまうことになります。

痛みや症状から解放されるためにも、身体の声を聞くこと、気付くことが大事です。

施術中、そんなことを面白く小話でお伝えしています。そして適切な対処法(セルフケア指導)をお伝えしています。

なかなか治らない不調でお困りの方は、一度お気軽にご相談ください。きっとお役に立てると思います。

身体の声を聞いていくと、よりよく生きやすくなります。

この記事を書いた人

吉村 徳介

鍼灸師・柔道整復師の国家資格をもつ整体師。2児の父。
自分自身が悩まされた経験から《自律神経失調症・めまい・うつ・パニック症》の治療が得意。「自分でも治せればもっとハッピー!」をテーマに患者さんにセルフケアの指導にも力を入れている。